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帰省の疲れをいやすために今日はこの街をぐるりと巡回した。いつも行くイオン、公園、本屋、海沿い、駅、ドラッグストア、そこまでのそれぞれの道。

私はこの街に4年前に来た。5年前はこの街に圧倒され、近くのイオンをデパートと呼んでいたほどにカルチャーショックを受けていた。この街に帰るという表現を使うほどに、実家に行ってくるという言葉が自然と出るほどに私にとってこの街はホームタウンとなっている。

ただいまというのはこの街だし、行ってきますというのは生まれ故郷である。

父が亡くなっても、私の涙を抱きとめてくれる友人がこの街にはたくさんいる。散歩の最中私は不思議とそう確信した。イオンの当たり前の風景の中でぷんちゃんやぷんちゃんの友達とすれ違い、公園のベンチでお昼を食べていれば海風特有の強風が少し磯の香りを含んで夏を思い出させる。駅のホームには新しくアイスクリームの自販機ができていたけれど、ドラッグストアには独特の調子で接客をする店員さんが、これまた当たり前の風景として接客を淡々としていた。

目新しいことは何一つなくなったのは、私がこの街で生活を積み上げ、その途中からぷんちゃんたちとこの街で歴史を形成してきたからだろうと感じている。

いつものことがいつものようにあり、つまり私の日常が日常としてこの街にはある。決して普通ではない特別な人間関係がこの街には当たり前のようにあった。

二週間のブランクも感じさせないほどに私にとってすでに日常であることをかんじさせられた。

文章を書いて生きていくこと、生活していくことも感じた今日の町内巡回散歩は新しい何かを与える代わりに、いつもある当たり前を実感させてくれた。

ありがとう、ぷんちゃん。ありがとう、友人たち。

皆さんが私のHOMEです。だから私は何も言わずどこへ行っても必ずここに帰ってきます。いつも待っていてくれてありがとう。



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