時系列

本当のファンは知っているという話。

本当のファンというのは、推しの一挙手一投足を見ているもので、その人に恋人ができたとか結婚しそうだということにはだれよりも早く勘づく。なぜなら推しが大好きだからだ。

私にとってその存在は稲葉浩志で、最近ビーズはインスタグラムなんかも積極的に運用しているから友達の投稿はさておいても、ぷんちゃんへの返信は翌日になろうとも、ビーズの更新は5分以内に確認する。推しとはそういうものだ。日常に推しがいないぶん、推しへのスピードは何よりも優先する。ファンとはそういうものだ。

昨今、匂わせなどというかなり高度な恋愛技術が暗躍しているようだけれど、ウエブニュースで心をざわつかせるのなら、いの一番で推しのSNSを確認するのが一番だと思う。

なお、推しとその身辺とだれが自分の信用に足り得るのか、私たちは今一度冷静に考えるべきだ。

例えば、稲葉浩志に対する匂わせを誰かがしていたとしよう。この際、女優でもアイドルでもお笑い芸人でもタレントでもかまわない。私は匂わせ犯とどちらを信用するかといえば稲葉浩志だ。稲葉浩志の歌詞は私の中で絶対的だし、何しろ25年も帯同している。ポッと出の匂わせなんか信じるに値しない。私が信じる優先順位はいつだって稲葉浩志が一番だから。誤解のあるたとえになるが、稲葉さんのことで稲葉さんの言葉と松本さんの言葉とどちらを信じるかという選択においても私は稲葉さんことを信じるであろう。稲葉さんのことを松本さんが100パーセント知っているわけがないからだ。

本当に人を好きになれば、私たちは愛する人に迷惑をかけないようにしようとする。眠い時にゆすり起こすこともないし、行きたいところがあると言えば行きたくなくても善処しようと頑張る。人を愛するとは、相手に合わせることであり、自分わがままを少し犠牲にしても相手に尽くすことだと思っている。

ファンは少し冷静になるべきだ。

自分が愛しているのは、推しなのかその彼女なのか。あなたが好きなのは推しではないか？なぜ彼女と思しき人間の言うことを信じるのか。

稲葉さんの奥さん。「私は稲葉の妻です」としゃしゃり出てきたことは少なくとも私がファンを続けている25年間一度もない。私としてはあの稲葉さんをん夢中にさせた女性だからこっそりと恋愛塾でもやってほしいとひそかに期待しているが…。

プロ彼女とかそういう言葉が流行することも私はおかしいと思っている。愛する人の迷惑にならないようにするのなら、匂わせなんかしない。芸能人に限らず、旦那の稼ぎが悪くなるようなことを妻がするだろうか？そういうことである。

稲葉さんの奥さんが世の中に顔を晒さないことでよいことがひとつある。ビーズの歌詞を自分の人生に置き換えやすくなるのだ。誰かの顔がちらつくラブソングなんか面白くもないし、金を出して買おうなんて思うはずがない。そんな意味でも稲葉さんの奥さんは旦那さんと私たちファンの人生を思いやってくれていると思う。ありがたや、ありがたや。

その論点から言えば能人同士での結婚は難しいだろうと私は推測する。互いにファンがいるからこそもめ事に発展しやすい。されど、愛し合っているふたりを止めるいわれはないし、そういう芸能人同士のカップルというのは互いの職場を荒らさないようにＳＮＳでもかなり注意して発信している。結婚してもなお、家族の慶事を思うままに発信できないのだからご苦労はいかばかりであろうかと同情してしまう。

匂わせの極意は時間だ。どちらが早く発信しているか。それだけで見分けがつく。簡単な話だ。