スパルタガスの戦士

ぷんちゃんは存外スパルタだ。私のことを大切にしてくれるし、寂しがれば時間を作って連絡をくれたりなんやらかんやら尽力してくれるけれど、仕事のことになるとスパルタだ。甘やかさない。

この前、シェアオフィスに行けなくなってしまった時も、やんわりと「行けなかったかあ笑」と苦言を呈した。仕事はできれば毎日するもの、体調があるけれど、それでも折り合いをつけて君ができることを少しでも進めたほうがいい。ぷんちゃんはそうメッセージで伝える。直接伝えたり電話だったり自分の声色にのせて伝えてしまうと私が怖がってしまうことをよくわかっているからだと思う。言いにくいことや、注意してほしいことほど私たちはメッセージ機能を使うように思う。

今日も父親の退院のことや、その他もろもろ雑事でまいってしまいそうなときにぷんちゃんに弱音を吐いたら

「今、君はかなりいい感じのところまで調子を上げてきている。ワクチンと同じで、もうしばらくはしんどいかもしれないけれど、頑張れ‼」とメッセージがすぐに来た。

一瞬「もう、うるさい‼!」とへそを曲げそうになったけれど、しぶしぶアイスクリームを食べてその場をやり過ごして今こうしてブログをかけている。

ぷんちゃんと私の仕事にはほぼ共通点はないし、ぷんちゃんが私にアドバイスすることもない。ただ、同い年だし、同じ社会人だし、別々の目標とは言え、私たちには目標があるからそれは互いにかなえてほしいと心の底から願っている。発破をかけあうのが私たちの日常だ。発破をかけると言っても互いに助言できることはないから、互いのやっていることに共感することくらいで、評価はしない。「お疲れ様」や「すごいね!もうそこまで進んだの?」や「今日遅くなるから先に寝ていて」、「それだったら、これだけは今日中にやっておいたら?」、ふんわりぼんやりとしたことを言い合うだけでも私たちは互いの寝室で安眠が約束される。

特に今は私が父にかかりきりだから、別々の日々が多いけれど、それでも私たちの関係が良好なのは互いに目標があるからだと思う。私たちは互い以外にも大切にしたい家族のようなものがある。互いの家族は自分の家族だから、私もぷんちゃんの家族のような人々のことは大切だ。まだ会ったことがない人も多いけれど。

いつかお姉さんと言ってもらえる日が来るといいな。いつか妹と思ってもらえるといいな。たくさんの妹や弟がほしい。ひとりでも多くのお兄さんやお姉さんが欲しい。私は一人っ子で、いずれ両親が死んだらひとりぼっちになってしまうから。


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